小牧市の中央自動車道沿いでハイウェイオアシスの建設に向けた動きが進んでいます。
ハイウェイオアシスは、サービスエリアやパーキングエリアに接続し、高速道路を出ることなく、公園などの潤いスペースを利用できる施設です。
各施設は地元市町村や第三セクター企業などにより運営されており、愛知県内では「刈谷ハイウェイオアシス」を併設する伊勢湾岸自動車道の刈谷パーキングエリアと鞍ケ池公園を併設する東海環状自動車道の鞍ケ池パーキングエリアの2か所があり、小牧ハイウェイオアシスが開業すれば県内で3つ目のハイウェイオアシスとなります。
小牧ハイウェイオアシスの概要
小牧ハイウェイオアシスは小牧市の市街地からやや離れた、大草地区の中央自動車道沿いに建設されます。建設予定地の西側には小牧市道を挟んで小牧市民の憩いの場となっている「市民四季の森」という公園があります。
事業主体は「株式会社オアシス小牧」という会社で住所は小牧商工会議所の3階となっています。資本金は5億3千万円あり、おそらく地元有力者が主体となって地元企業が出資しているものと思われます。
同社のウェブサイトには「小牧市をはじめ、関係各位のご協力のもと、(事業が)順調に進行中です」とあり、行政とも深いつながりがあることを伺わせます。
現地の開発計画の掲示によると敷地面積は約26万平方メートルでナゴヤドームの約5.4個分という広大なものです。
どんな施設ができるの?
施設のイメージと配置図です。高速道路利用者のための休憩施設と来場者のための遊戯施設であるオアシスパークの2本立てです。
なお、中部経済新聞に掲載された同施設に関する記事によると「総事業費は約90億円。年間で約700万人の集客と約100億円の売り上げを目指すほか、約900人の雇用創出効果を見込んでいる。」とあります。雇用創出効果はともかく、年間集客数と売り上げ目標はちょっと盛りすぎのような気がします。
現地の様子(2022年1月)
小牧ジャンクションから中央自動車道に入り、桃花台ニュータウンを抜け徐々に山あいに差し掛かり、緩い登り勾配が続きます。鉄塔を越えた先あたりが小牧ハイウェイオアシスの計画地です。
このあたりです。
中央自動車道を小牧東インターで下り、計画地付近まで来ました。
敷地の南西側からの様子です。敷地内はプレハブの事務所や資材が置かれ、準備が進んでいることが伺えます。
道路(小牧市道)を挟んで写真の右側が計画地、左側が「市民四季の森」です。
四季市民の森を散策してみました。駐車場には多くの車が停まっていましたが広大な公園なので全く密ではありませんでした。
開発計画の掲示です。
伐採工事の期間は令和5年(2023年)9月30日までとのこと。
少し離れた北側からの様子。それなりに起伏のある土地ですが、広大な駐車場を必要とする施設であることからフラットにしなければなりません。非常に大掛かりな造成工事が必要になりそうです。
開業予定は2023年度後半とのことだが…
先ほどの中部経済新聞の記事などによると開業予定は2023年度後半とのことですが、これだけの規模の造成をして、複数の商業施設を建設するとなると相当タイトなスケジュールになるので、おそらく予定通りの開業は難しいのではないでしょうか。
個人的にはよく通る場所で、開業したら利用してみたいと思うので、気長に待ちたいと思います。