東京方面からの新幹線が名古屋駅に到着する直前、名古屋高速の高架をくぐる際に進行方向右手に見えるイズモ葬祭が解体されるようです。
解体後の跡地はどうなるのでしょうか。周辺ではほかにも再開発の予定地があります。
現地の状況を取材してきました。
3月末に営業終了、現地では足場が組まれ始める
解体が始められたのは、株式会社出雲殿が運営する「イズモ葬祭名古屋 貴賓館」です。すでに2024年3月31日をもって営業を終了しています。
現地では少しずつ足場が組まれ、下の方では防音パネルも設置され始めています。
外壁の一部に穴を開けて足場が設置されています。
土地は変形しており一部は裏側(東側)の道路とも接しています。
高速道路に隣接するためクレーンでの作業は気を使いそうです。
土地は日商エステムが購入、跡地は投資用マンション?
登記を調べたところ、2024年5月に土地の所有権が出雲殿から日商エステムに移転されていました(土地が複数筆あるため全部は調べていません、また建物についても調べていません)。
日商エステムは大阪市に本拠を置く不動産会社で分譲マンションや投資マンションなどの事業を展開しています。
したがって、跡地利用の可能性としては、マンションになる可能性が高いといえそうです。
どのようなマンションになるかですが、葬祭場の跡地ということや立地を考えるとファミリー向けの分譲マンションというよりは、ワンルーム主体の投資用マンションになる可能性が高いのではないでしょうか。
現在の建物は、新幹線の車窓からもかなり目立つ建物でした。跡地に建つであろうマンションはかなり大規模なものにはなると思われますが、おそらく15階建て程度でタワータイプにはならなさそうな気がします。
佛壇のずゞやの跡地はポルシェ販売店?
「イズモ葬祭名古屋 貴賓館」から北に150メートルほどの場所に建っていた「佛壇・佛具のずゞや」の跡地にも動きがあります。
現地に掲出されている建築計画の概要です。地上4階建てで高さは38.8メートル、用途は自動車ショウルーム、自動車修理工場、駐車場となっています。建築主は株式会社ピーシーエヌ、設計・施工は積水ハウスです。
建築主である株式会社ピーシーエヌのホームページを確認したところ、中区千代田のポルシェセンター名古屋など、ポルシェの販売店を展開している会社であり、この場所もポルシェの販売店になる可能性が高そうです。
オンワード樫山の跡地は動きなし
佛壇のずゞやの跡地からさらに北にいった「オンワード樫山 名古屋支店ビル」跡地は住友不動産が取得していますが、こちらは相変わらず動きがありません。
マンションの可能性が高そうですが、「NAGOYA the TOWER」も完売していないことや建築費の高騰などにより当面は様子見なのかもしれません。
都市計画道路の整備も着々と進んでいます。将来性のある立地だとは思うのですが、先行きは果たして…。
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