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【G7】名古屋市が誘致を表明!ライバルは福岡や広島か 果たして実現可能性は?

2023年に日本で開催予定の主要国首脳会議(G7サミット)について名古屋市は愛知県と連携して誘致を進めることになりました。今後、地元経済界も一体となった協議会を設立し誘致活動を進めるとのことです。

しかし2023年のG7サミットには福岡市や広島市も誘致を目指しています。果たして名古屋での開催が実現する可能性はあるのでしょうか?

誘致を目指す各都市の動き

福岡市と福岡県

福岡市と福岡県、九州経済連合会はいち早く、2021年10月11日に誘致を表明しています。

関連URL 2023 年G7サミット誘致にチャレンジ!

名古屋市と愛知県

2023年G7サミット・関係閣僚会合の名古屋開催に向けた誘致推進協議会を設立し、2021年12月9日に設立総会を開催する予定です。

関連URL  「2023年G7サミット・関係閣僚会合の名古屋開催に向けた名古屋・愛知誘致推進協議会」の設立及び設立総会の開催について

広島市と広島県

本記事の執筆時点で正式なアナウンスはされていませんが、2023年のG7に向け広島市と広島県が誘致を目指して調整していることが報じられています。

2023年G7サミットの名古屋での開催が実現する可能性は?

当ブログでは、2023年G7サミットの名古屋での開催が実現する可能性は低いとみています。

名古屋での開催が実現する可能性が低いと考える理由

前回の日本でのサミット開催地

前回、日本で開催された2016年のG7サミットは名古屋と同じ東海地方である三重県の伊勢志摩が舞台となりました。2回連続で同じ地方で開催される可能性は低いと思われます。

各国の首脳級が宿泊する最高級ホテルの不足

現在の名古屋には本当の意味での5つ星に該当するホテルがありません。名古屋に進出するといわれているコンラッド(名古屋初の5つ星クラスといわれるホテル)の開業も2026年と次回のサミットである2023年の3年もあとです。現在、名古屋城の西側で建て替え中の旧ナゴヤキャッスル(「(仮称)エスパシオ ナゴヤキャッスル」)も完成していれば宿泊先の候補になり得るのでしょうか、こちらも完成は2025年の予定です。もちろん相応のホテルは複数ありますが、G7サミット開催地としては物足りない状況であるといえるのではないでしょうか。

関連記事 栄に超高級ホテル「コンラッド」が進出! そもそも「コンラッド」ってどんなホテル?

このほか、愛知県と名古屋市の首長同士の折り合いの悪さや国とのパイプ不足もマイナス材料になると考えられます。

ではどこで開催されそうなのか?

個人的な予想でしかありませんが、順当にいって福岡、そうでなければ広島ではないかと考えています。

まず福岡ですが、2000年に九州・沖縄サミットが開催されているものの主要な開催地は沖縄であったことから場所的に重複しないこと、2023年春には最高級ホテルである「ザ・リッツ・カールトン福岡」が開業し首脳級の宿泊の受け皿も整うこと、福岡だけではなく九州全体としてみれば熊本地震からの復興のアピールを世界に示す場になり得ることなどが理由として挙げられます。

広島については、被爆地として全世界に知られた都市であり、世界平和のアピールという点でG7の開催地としては申し分ないこと(この点は米国がどう考えるかにもよりますが)、現在の首相である岸田氏の地元であることなどが理由です。

残念ながら現在の名古屋にはこれらを覆す理由が考えられません。

名古屋での開催は時期尚早 “次”に備えて爪を研ぐべき

当ブログとしては、2023年に名古屋でG7サミットを開催することは時期尚早ではないかと考えています。

リニア中央新幹線が開業し、市内に複数の5つ星クラスのホテルが立地するようになって初めてG7サミットの開催都市たり得ると思います。

もちろんそのためにいまは今で雌伏の時として、法螺っぽい話をするのではなく、今後10年、20年の名古屋がどうあるべきかといったビジョンを明確に示してくれる優れたリーダーの出現も不可欠といえるでしょう。

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