地下鉄東山線やリニモの始発駅であり、ジブリパークの玄関口でもある藤が丘エリア。
これまでまとまった規模のビジネスホテルは存在していませんでしたが、230室規模の「ホテルルートインGrand名古屋藤が丘駅前」が2024年12月にオープンします。
現在の建設状況を取材しました。
前回記事
藤が丘エリアは大手ビジネスホテルチェーンが未進出だった
住宅地として人気の藤が丘エリア。駅前にはスーパーマーケットや飲食店、金融機関などが集まっていて利便性も兼ね備えています。
しかし、ベッドタウン的性格が強いからか、駅前に小規模なビジネスホテルはあるものの、大手ホテルチェーンの進出はこれまでありませんでした。
しかし、2022年11月に長久手市の愛・地球博記念公園にジブリパークがオープンすることになり、2005年の愛知万博以来、藤が丘エリアが玄関口として注目されることになりました。
それを見越してなのかどうかはわかりませんが、大手ビジネスホテルチェーンの1社であるルートインホテルズが藤が丘に進出することになりました。
ホテル名は「ホテルルートインGrand名古屋藤が丘駅前」です。通常のルートインはビジネス需要がメインの宿泊特化型であるのに対し、“Grand”の名が冠されており、通常タイプに比べ、やや高級路線に振っているようです。
客室数は230室であり、藤が丘エリアのみならず、地下鉄東山線沿線では、池下駅以東で最大規模のビジネスホテルになるものと思われます。
現地の様子(2024年9月)
藤が丘駅からは徒歩3分程度とキャリーケースでも苦にならない程度の距離です。以前は1階にディスカウントストアがあるマンションが建っていましたが、解体されたあとコインパーキングとして利用されていました。
躯体は最上部に達しています。
ルートインといえば、郊外のロードサイドに立地しているイメージが強く、平面駐車場がデフォルトっぽいですが、さすがに藤が丘という立地では立体駐車場が設けられるようです。
仮囲いには全国のルートインの写真が掲げられています。個人的には好きなホテルチェーンでよくお世話になっています。
後ろに建っているのは、鉄筋コンクリート造地上19階建て、高さ58.78メートルのタワー型マンション「ローレルタワー藤が丘」で、2023年2月に竣工しました。
「ホテルルートインGrand名古屋藤が丘駅前」のオープンは2024年12月です。まもなく開業2周年を迎えるジブリパークに花を添える存在となるのでしょうか。