名古屋の名門ホテルであった「ホテルナゴヤキャッスル」の跡地に2025年春の開業を目指し建設が進められている「(仮称)エスパシオ ナゴヤキャッスル」。
名古屋城の西側の外堀に城郭風ホテルの特徴ある巨大な外観が姿を現しています。現在の状況をお伝えします。
前回記事
「(仮称)エスパシオ ナゴヤキャッスル」の概要
「(仮称)エスパシオ ナゴヤキャッスル」は興和の子会社であるエスパシオエンタープライズ株式会社により2025年春の開業を目指して建設が進められています。
愛知県と名古屋市が行っている高級ホテル立地促進補助金の適用第1号となった栄地区の「TIAD」に引き続き、栄広場の「コンラッド名古屋」とともに補助金の適用対象となり最大20億円の補助金が交付される予定です。
建物は地上11階、地下2階建てで高さは44.8m、延床面積は43,631.02平方メートル、客室数は108室でうちスイートルームは30室、平均客室面積は65.36平方メートルです。これはTIAD(平均51平方メートル)やコンラッド(同62平方メートル)を上回るとのことです。
親会社である興和の三輪社長は、宿泊料金について「100万円以上の部屋もある。150万、200万、300万円も予定している」と話しており、いままで名古屋になかった超高額帯のラグジュアリーホテルが出現します。
現地の様子(2024年8月)
1619年に建てられ重要文化財にも指定されている西北隅櫓と「(仮称)エスパシオ ナゴヤキャッスル」。
シートもほとんど取り払われ、ほぼ完成時の姿となっています。ただ、完成予想図だと屋根の色が名古屋城天守閣と同様に緑色っぽかったのですが、落ち着いた色合いになっている一方、石垣風の部分は思ったよりも明るい色合いに感じられます。
石垣状の部分の存在感が圧倒的です。
この部分はロビーやレストランになると思われますが、外堀や名古屋城天守閣の眺めが素晴らしそうです。
こちら側には電柱がないのもポイントが高いです。
車両の乗り入れ口になると思われる部分。
こちら側からみると本当にお城っぽいです。
本物のお城と。
同時並行で堀川の護岸工事も行われていましたが、「(仮称)エスパシオ ナゴヤキャッスル」の石垣状の部分と同じような色合いとなっており統一感があります。
石垣はお城の防御という側面もあるので、逆に非常時は逃げにくくなります。そのためなのかどうかはわかりませんが、避難用の梯子が設けられています。
電気の取り入れ用のポールでしょうか。
対岸では電柱の設置工事が行われていました。こちら側は無電柱化されていません。
完成予想図が公表された際は、賛否両論あった城郭風の外観。個人的には名古屋城ともマッチしていますし、いかにも名古屋らしい唯一無二の建物になったと思いますが、読者の皆様はどのように感じられますか。