名古屋市中村区名駅4丁目でオー・ティー・ワン特定目的会社が建設中のオフィスビル「エニシオ名駅」(名駅4丁目OTプロジェクト)の建設工事が2023年8月の竣工に向けて佳境を迎えています。
前回の取材は2022年10月でしたので取材の間が空いてしまいました。この間に工事はどんどん進み現地では仕上げ工事が行われています。現在の状況をお伝えします。
前回記事
「エニシオ名駅(名駅4丁目OTプロジェクト)」の概要
「エニシオ名駅(名駅4丁目OTプロジェクト)」は、白川第三ビル跡地で進められているオフィスビル開発プロジェクトです。
建築主であるオー・ティー・ワン特定目的会社は名鉄などが出資する特定目的会社(SPC)であり、不動産証券化のスキーム(仕組み)を利用して建設されています。
ビル名の「エニシオ」は「縁(えにし)」と大きな輪をイメージしたアルファベットの「O」から名付けられているとのことです
地下街に直結した立地で雨に濡れずにビルにたどり着けます。最近のように突発的な嵐のような天気でも安心ですね。
「エニシオ名駅」の概要は以下のとおりです。鉄骨造地下2階・地上16階建て、高さ79.00メートルのビルが建設されます。
名称 | エニシオ名駅 |
敷地の地名・地番 | 名古屋市中村区名駅4丁目801番、802番、803番 |
用途 | 事務所、店舗、飲食店、自動車車庫 |
構造 | S造、SRC造、RC造 制震構造 |
高さ | 79.00m |
階数・棟数 | 地下2階 地上16階 |
敷地面積 | 1,811.04㎡ |
建築面積 | 1,263.21㎡ |
延べ面積 | 19,932.37㎡ |
建築主 | オー・ティー・ワン特定目的会社 |
設計者 | 大成建設株式会社 |
工事施工者 | 大成建設株式会社 |
竣工予定 | 2023年8月 |
エニシオ名駅の公式サイトがオープンしています。
VR TOURでビル内部のイメージを見ることができます。変形した敷地を反映した造りとなっていることがわかります。
1フロアの最大面積は260坪(860㎡)と名駅でもかなりの面積を誇ります。一方で最少30坪に分割可能で、ベンチャー企業やスタートアップ企業の入居にも対応しています。
ちなみに物件の問い合わせ先は「ベスト・プロパティ」という会社になっています。大手ビルメンテナンス会社の「ビケンテクノ」の100%子会社でプロパティマネジメント業務を行う会社のようです。
現地の様子(2023年7月)
南東側からの様子です。外観はほぼ完成しています。
敷地が変形しているため、大通り(錦通)に面しているところはスラっとしています。
歩道部分を占有して工事が行われています。
錦通側の1階部分。白いシートが貼られていますが、ガラス張りの店舗になると思われます。
北東側のスクランブル交差点より。2階建ての四角い建物を囲むようにして約80~100メートルの変形した高層ビルが2棟建つありさまとなりました。
交差点から少しバックして空間が確保されています。
通路部分には屋根が設けられるようです。
窓に「テナント募集中」の張り紙が。さりげない感じです。
「エニシオ名駅」はミヤコ地下街と直結します。最近空き店舗が目立ちますが、ビルの開業により人通りが増えて少しでも活性化されるとよいのですが…。