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【名古屋と横浜】2つの“藤が丘”はそれぞれどんな街?

名古屋民にとって“藤が丘”といえば地下鉄東山線の終点、名東区の藤が丘を思い浮かべる方がほとんどだと思いますが、横浜にも“藤が丘”という街があることをご存じでしょうか?

かなり昔の話ですが、Yahoo!の乗換案内で藤が丘への行き方を検索したところ、東海道新幹線経由のルートが表示されてアレっとなったことがあります。そのときはじめて横浜にも藤が丘という街があることを知りました。

先日、たまたま近くへ行く機会があったので横浜の藤が丘がどんな街か見てきました。

横浜の“藤が丘”は郊外の落ち着いた住宅街

横浜市青葉区に藤が丘はあります。東急田園都市線の藤が丘駅を中心とする地域です。

東急田園都市線の藤が丘駅。開業は1966年(昭和41年)4月です。普通電車のみが停車する駅で、渋谷まではそのまま普通に乗っていくと約45分、あざみ野で急行に乗換で約35分程度です。

近くには国道246号が走っています。

駅前にはちょっと寂しげなショッピングセンターが…。

そして、駅の近くには昭和大学藤が丘病院があり、こちらも年季が入った建物です。

このように藤が丘駅周辺は、整備後50年以上が経過し、駅周辺施設の老朽化や機能更新などへの対応が必要となっていることから、横浜市と東急、昭和大学の3者が「藤が丘駅前地区再整備基本計画」を策定、2024年3月に公表されました。時期は明らかにされていませんが、今後病院や商業施設の建て替えや駅前広場の再整備などが行われる予定です。

藤が丘ショッピングセンター内に「藤が丘まちづくりステーション」があります。

駅開設以降の歩みが写真入りで掲示されていました。高度成長期に新しくできた街ということがわかります。

駅周辺を歩いてみましょう。藤が丘ショッピングセンターのほかにも東急ストアなど複数のスーパーマーケットがあります。

少し歩くと住宅街が広がっています。

駅に戻りました。電車の本数はデータイムで6本/時くらいです。

上り線のみ通過線があり急行などの退避を行います。停まっている普通電車は東京メトロ半蔵門線を経て、東武日光線の南栗橋駅まで行きます。南栗橋駅は埼玉県久喜市にあり、関東の相互乗り入れのダイナミックさ?が実感できます。

名古屋の“藤が丘”は利便性も兼ね備えた街

名古屋の藤が丘についても見てみましょう。

名古屋市名東区の藤が丘です。地下鉄東山線と東部丘陵線(リニモ)の始発駅であるとともに東名高速道路の名古屋インターチェンジにも近く、名古屋市東部の重要な交通結節点となっています。

駅前には古くからの公団住宅が建ち並んでいます。こちらもかなり老朽化しているため近い将来の再開発が期待されます。

地下鉄東山線の藤が丘駅は高架駅、リニモは地下駅になっています。

藤が丘といえば、愛・地球博記念公園やジブリパークへの玄関口です。そのジブリパーク効果もあってか、現在ホテルルートインの建設が進められています。

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こちらの藤が丘にも地域の歩みを紹介する掲示物がありました。地下鉄東山線藤が丘駅の開業は1969年(昭和44年)3月で、横浜のほうが3年ほど先輩ということになります。

駅周辺には比較的大きな商店街があり、複数の商業施設が立地しています。

市バスや名鉄バスが各方面に運行されています。

地下鉄東山線は藤が丘駅で折り返し運行されますが、近くには車両基地もあります。

どちらの藤が丘も住むには快適な街!

名古屋の街は道路も広く、比較的ゆったりとした街並みが広がっていることから、たまに東京や横浜に行くと、郊外の住宅街でもその人口密度ゆえ、圧迫感を感じてしまうこともあるのですが、横浜の藤が丘はそんな感じはしませんでした。

もしかしたら、名古屋のゆったりさに慣れた人が横浜の藤が丘に住んでみても違和感をあまり覚えないかもしれません。

逆にもし横浜の藤が丘やその周辺に在住の方がこの記事をご覧いただいているのであれば、名古屋にも同名のこんな街があることを知るきっかけになれば幸いです。

ちなみに三重県桑名市にも「藤が丘」という地名があります。こちらもニュータウン内の住みやすそうな街のようです。

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