名古屋のメインストリートである広小路通沿い、納屋橋の北東側で化学メーカーの三甲が建設中のオフィスビル「三甲名古屋錦ビル」がまもなく竣工を迎えます。
近くでは興和が「(仮称)広小路ビル建築計画」として店舗・スポーツ練習場という用途の4階建てのビルを建設します。
今回はこの2つのビルの動きについてお伝えします。
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「三甲名古屋錦ビル」の概要
「三甲名古屋錦ビル」は、名古屋のメインストリートのひとつである広小路通沿い、納屋橋東交差点の北東側に立地しています。
周辺には「納屋橋東地区第一種市街地再開発事業」で整備されたプラウドタワー名古屋栄などを擁するテラッセ納屋橋やヒルトン名古屋などがあり人通りが多く賑やかな場所です。
建築主である三甲は岐阜県瑞穂市に本社を置くプラスチック製品を製造する化学メーカーです。同社は不動産の有効活用にも積極的で、ディスコ「マハラジャ名古屋」の跡地を取得して新たに建設したのが「三甲名古屋錦ビル」です。
ビルの概要は以下のとおりです。鉄骨造一部鉄筋コンクリート造地下1階・地上13階建て、高さ59.90メートルのビルがまもなく竣工します。
名称 | 三甲名古屋錦ビル |
敷地の地名地番 | 名古屋市中区錦1丁目1616番、1617番2 |
用途 | 事務所、飲食店、自動車車庫 |
構造 | S造一部RC造 |
高さ | 59.90m |
階数・棟数 | 地上13階 地下1階 1棟 |
敷地面積 | 760.48㎡ |
建築面積 | 655.06㎡ |
延べ面積 | 7,829.26㎡ |
建築主 | 三甲 |
設計者 | 入江三宅設計事務所 |
工事施工者 | 奥村組 |
着工 | 2021年6月 |
竣工 | 2023年1月(予定) |
現地の様子(2023年1月)
錦通に架かる納屋橋からの様子。曲面的なファサードが特徴的なビルでとても存在感があります。
名古屋では珍しいウォーターフロント的な場所の近くに立地しています。
西側正面から。ここから見るとスマートないでたちです。手前に建つ低層のビルは旧加藤商会ビルで国の有形登録文化財になっています。1階にはサイアムガーデンというタイ料理店が入っています。
広小路通を挟んだ南東側からの様子。賑やかな通りですが、ビルのリーシング(テナント誘致)状況はどうなのでしょうか。
グリーンのフェンスを撤去すればすぐにでも使いはじめられそうです。今回のタイトルは「まもなく竣工」としましたが、もしかしたらすでに竣工しているのかもしれません。
館銘板も設置されています。
1階は店舗系の区画となっています。すでにテナントは決まっているのでしょうか。
興和が「(仮称)広小路ビル建築計画」を計画!
三甲名古屋錦ビルから広小路通を東に200メートルほど、マツキヨなどが入っていた広小路ビルが取り壊され更地が出現しています。名古屋観光ホテルのある街区の南西角です。
この土地に(仮称)広小路ビル建築計画の概要が設置されています。用途は店舗・スポーツ練習場となっています。建築主は名古屋観光ホテルの運営会社の親会社でもある興和です。
スポーツ練習場とは、なんのスポーツの練習場なのでしょうか。店舗とは飲食系か物販系か、名古屋観光ホテルとの関連性は? などいろいろ気になる点が満載です。今後の動きに要注目です。
2023年1月25日追記
1月25日の日経新聞朝刊に掲載された興和の三輪社長へのインタビューによると新しい建物には名古屋観光ホテルに付随する形でプールやエステサロンが設けられるようです。