名古屋市中村区の三菱重工岩塚工場跡地で建設が進められている巨大物流施設「ロジポート名古屋」。外観がほぼ完成し、巨大な箱型の建物が完全な姿を現しています。
2023年7月の竣工を目指し、現在は仕上げ工事が行われているものと思われます。
前回の取材が2023年2月でしたので約4か月ぶりの取材です。
前回記事
ロジポート名古屋の概要
「ロジポート名古屋」は名古屋駅から南西方向に約4.8kmの名古屋都心部に近接する中村区岩塚町で建設が進められています。
この場所には、航空機用エンジンの鋳鍛造部品などの産業用機械を製造していた三菱重工の岩塚工場がありましたが、研究開発などの一部の機能を残し別工場に移管されたことにより閉鎖され、2021年に解体されています。
名古屋高速5号万場線「烏森IC」から約2.2km、地下鉄東山線・JR関西本線・近鉄名古屋線の3線が乗り入れる「八田」駅から徒歩8分にあります。
規模についてみると敷地面積は約15.7万平方メートル、延床面積は35.5万平方メートルで4階建ての複数のテナントが入居するマルチテナント型の物流施設となります。大都市の中心部に近いエリアにこれだけの規模の物流施設が建設されるのは珍しいケースといえます。
事業主体は、ラサール不動産投資顧問、東急不動産、NIPPOの3社が共同で出資する特定目的会社(SPC)です。
施設概要は以下のとおりです。
施設名 | ロジポート名古屋 |
所在地 | 名古屋市中村区岩塚町字高道1他(地番) |
敷地面積 | 157,042.27㎡ (約47,505坪) |
延床面積 | 355,109.45㎡ (約107,420坪) |
構造 | 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、地上 4階建、制震構造 |
用途 | マルチテナント型物流施設 |
着工 | 2022年2 月1 日 |
竣工 | 2023年 7 月31 日(予定) |
設計監理監修 | 株式会社日立建設設計 |
設計施工 | 清水建設株式会社 |
施主 | 名古屋プロパティー特定目的会社 |
現地の様子(2023年6月)
南西側からの様子。前回の取材時は外壁パネルの取り付けがこれからの状態でしたが、外観はほぼ完成した状態にあります。
北西側からの様子。ロジポートシリーズとして統一された白地に紺色のアクセントという意匠です。
“LOGI PORT NAGOYA”のロゴが表記されています。
先ほどの地図を見ていただくと敷地の下側(南側)両端に角(つの)のように延びた部分があるのがわかりますでしょうか。特に南西端は長く延びています。
遊歩道のようなものが設けられるのでしょうか。コンクリート製の枕木のようなものとその右側には舞台のようなものが。最終的にどのようになるのか、よくわかりません。
こちらはすでに遊歩道らしきものが出来上がっています。
敷地の北西のほうにもよくわからない鉄骨の骨組みが…。
東側の様子です。巨大なランプウェイです。
敷地の北側は舗装されておらず、折からの大雨で巨大な水たまりになっています。最終的には整地されたうえで舗装されるのでしょうか。
南東側の“角”の部分にもよくわからない円形のものが。やはり公園のようなものになるのでしょうか。
敷地を一周回ってみましたが、最終的にどうなるのかわからない構築物がいくつかありました。施設全体からしたらおまけのようなものなのでしょうが、竣工後答え合わせをしてみたいと思います。