名古屋城・名城公園

「(仮称)エスパシオ ナゴヤキャッスル」現在の建設状況 2022年5月

名古屋城のお堀の西側にあった「ホテルナゴヤキャッスル」の跡地で新たな高級ホテル「(仮称)エスパシオ ナゴヤキャッスル」の建設工事が進められています。開業予定は2025年春の予定です。

この「(仮称)エスパシオ ナゴヤキャッスル」ですが、名古屋城天守閣を模した城郭風の特徴ある外観をまとい「ホテルナゴヤキャッスル」を凌駕する超高級ホテルに生まれ変わります

「(仮称)エスパシオ ナゴヤキャッスル」の概要

「ホテルナゴヤキャッスル」は、1969年10月に開業、名古屋を代表する高級ホテルのひとつとして営業してきましたが建物の老朽化や耐震の問題などもあり、2020年9月末をもって閉館、51年間の歴史に幕を閉じました。

その後、約1年をかけて旧ホテルの解体が行われ、2021年11月ごろから新ホテルの建設工事が始まっています。

ホテルの概要は?

「(仮称)エスパシオ ナゴヤキャッスル」は興和の連結子会社である株式会社ナゴヤキャッスルにより建設されます。

愛知県と名古屋市が行っている高級ホテル立地促進補助金の適用第1号となった栄地区で建設中の「TIAD」に引き続き、栄広場で計画されている三菱地所などが行うラグジュアリーホテルの計画とともに補助金の適用対象となり最大20億円の補助金が交付される予定です。

出典:愛知県 高級ホテル立地促進補助金の補助事業の認定について

ホテルの外観イメージパースです。名古屋城天守閣を模した外観に対し様々な意見があるようですが、個人的には東京でも大阪でもない、名古屋のここでしか造れない、名古屋のアイデンティティ溢れる外観だと思っています。

建物は地上11階、地下2階建てで高さは44.8m、延床面積は43,631.02平方メートル、客室数は108室でうちスイートルームは30室、平均客室面積は65.36平方メートルです。

また、バンケットルーム(宴会場)が1室(1,780平方メートル×1室、340平方メートル×1室)、日本料理・中国料理・スペシャリティ等のレストラン、バー・ラウンジ・クラブラウンジ、スパやフィットネスジム・屋内プールなどが設けられるとともにコンシェルジュデスクやバレーパーキング※といったサービスも行われ、超高級ホテルに相応しい設備とサービスを兼ね備えることになります。

※自分で運転してきた車のキーを係りの人に預けると代わりに車の駐車をしてくれる、また外出時には車を出してくれるサービス

「(仮称)エスパシオ ナゴヤキャッスル」の開業予定は2025年春です。

現地の様子(2022年5月)

西北隅櫓とホテル建設現場の様子です。西北隅櫓は1619年に建てられ、当時から現存する櫓で重要文化財に指定されています。

お堀には悠々と鯉が泳ぎます。水辺の空間の少ない名古屋では極めて希少な立地といえます。

建設現場の奥には名駅の超高層ビル群がそびえ建つのが見えます。

北東側からの様子です。

建築計画の概要。

仮囲いの外から内部の様子を撮影しました。解体した鉄筋コンクリートの塊らしきものも見えました。地下部分の躯体工事はまだこれからのようです。

設計監理は日建設計、施工は竹中工務店が担当します。

西側からの様子。建設現場の向こうに名古屋城天守閣を望みます。そういえば、名古屋城天守閣の木造復元の話題をここ最近あまり聞きませんが、どうなってしまっているのでしょうか。あらためて様子を探りたいと思います。

最寄りの駅は地下鉄鶴舞線の「浅間町」駅ですが歩くと少し距離があります。ただ、名古屋駅などからシャトルバスも出るでしょうし、宿泊客で電車利用の人はほとんどいないはずなのであまり問題にはならないのではないでしょうか。

絶好のロケーションは不変

名古屋市やその周辺の都市にゆかりがある方であれば、自身や家族ではなくても親戚や友人・知人や会社関係の人などがナゴヤキャッスルで結婚式を挙げたという方はけっこういらっしゃるのではないでしょうか。

私自身はナゴヤキャッスルで結婚式を挙げたことも参加したこともありませんが、数年前にとある会合でディナーに赴いたことがあります。

気を遣う場でしたので、あまり料理の味は覚えていませんが、ホテルから望む名古屋城天守閣の夕景は素晴らしいものでした。

この絶好のロケーションは不変で新しいホテルへと生まれ変わります。

名古屋に今までなかった城郭風の超高級ホテル、完成は少し先ですが今から楽しみです。

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