岐阜県土岐市の中山鉱山跡地で工事が進められている大型ショッピングモール「イオンモール土岐」。 建物本体の工事はおおむね完了し、現在は外構工事などが行われており、2022年秋の開業に向けて工事は最終局面にさしかかっています。
約20.3万平方メートルという広大な敷地を活かし、通常のモール棟のほか、温浴施設やサーキット場、中古車販売店に住宅展示場などが設けられ、ひと味違うイオンモールとなるであろう「イオンモール土岐」について現在の状況をご紹介します。
前回の取材が2022年5月でしたので3か月ぶりの取材となります。
前回記事
「イオンモール土岐」の概要
土岐市を含む東濃地方は美濃焼の産地として有名で、その原料となる耐火粘土などの採掘を行う鉱山が点在しています。中山鉱山は昭和34年に土岐口財産区という特別地方公共団体により開山、耐火粘土などの採掘が行われてきましたが、2017年に鉱山の営業が終了、その跡地を活用するために建設されているのが「イオンモール土岐」です。
開発コンセプトは、 “toki fun park”
建設地は土岐市の西部、多治見市との市境に近い丘陵部に位置し、名古屋と長野を結ぶ国道19号に面するとともに東海環状自動車道土岐南多治見ICに近いことから広域的なアクセスに優れた場所にあります。
また、南東側約1kmの場所には三菱地所系のアウトレットモール「土岐プレミアム・アウトレット」も立地しており相乗効果も期待されます。
約20.3万平方メートルの敷地に地上2階建て、延べ床面積約7.2万平方メートルのモールが建設され、約150の専門店が入り、駐車台数は約3,950台です。
開発コンセプトは、地域の皆さまのくらしにワクワクとドキドキが芽吹く“toki fun park”で、自然豊かな土岐の立地のもと、屋内と屋外のそれぞれの良さを活かした、ここならではの“遊び”と“食”と“憩いの場”で皆さまをお迎えする、としています。
名称 | イオンモール土岐 |
所在地 | 岐阜県土岐市土岐津町土岐口字中山1372番地1ほか |
敷地面積 | 約203,000㎡ |
延床面積 | 約72,000㎡ |
建物構造 | 鉄骨造地上2階建 |
店舗面積 | 34,763㎡ |
駐車台数 | 約3,950台 |
専門店数 | 約150店舗 |
開店予定日 | 2022年10月7日(金曜日)AM9時 |
完成予想図です。開業日は「2022年秋」とされており、明確な日程について現時点では公式な形では公表されていません。10月7日(金曜日)AM9時です。
現地の様子(2022年8月)
国道19号からの様子。「AEON MALL」の看板が完成しています。建設地には側道を入っていきます。
歩道橋から建設地全体を俯瞰します。
こちらは「グッドスピードMEGA専門店」です。クルマだけではなくバイクの販売店も設けられるようです。
取材に訪れた日は夕立がありスコールのような大雨が降ったので未舗装部分の一部が沼のようになってしまっています。もちろん開業までにはしっかりと舗装されると思います。
建物はほぼ完成しています。
南西側からの様子。敷地が広大なのと2階建てということもあってか、圧迫感はありません。
北西側からの様子。ここから見ると建物の“長さ”がわかります。
この部分がシネマ棟に見えなくもありませんが、どうなのでしょうか。
写真手前の舗装がされていて駐車場の区画線が引いていない部分がレンタルカート場の「ISK岐阜土岐店」になります。
写真では字が小さく判読できないと思いますが、「TOKINIWA TERRACE」とあります。レストラン街や芝生広場などが設けられます。
温浴施設である「とき温泉」です。こちらもかなりの規模です。
温浴施設側とイオンモール側とは高低差があり、アプローチは別になるようです。
住宅展示場の住宅群も完成しています。ここから見ると高台のニュータウンの一角のようです。
ガソリンスタンドは「三菱商事エネルギー」が出店します。ほかのイオンによくある「ペロラス」ではないようです。
現時点でシネコンの出店計画はない模様だが…
「イオンモール土岐」の商圏は岐阜県東濃地方を中心に広範囲に渡るものと思われます。現在、東濃地方にはシネコンなどの映画館がなく、「イオンモール土岐」にシネコンが出店するかが注目点となっています。
建物の形状がスクエアになっておりシネコンっぽく見える部分もありますが、求人情報にはシネコンのスタッフ募集の告知はなく、どうやら現時点ではシネコンの出店計画はないようです。
しかし、「イオンモール土岐」とほぼ敷地面積がほぼ同規模(約20.2万平方メートル)で店舗数も近い(159店舗)、愛知県常滑市の「イオンモール常滑」では、2015年12月のオープンから約1年半経った2017年7月にシネコンである「イオンシネマ常滑」が出店したという例があります。
そういえば、「イオンモール常滑」は、広大な敷地を活かし、屋外型施設としてアスレチックやサーキット、温浴施設などがあるという点で「イオンモール土岐」と類似しているといえます。 したがって、「イオンモール土岐」でも利用者の要望が多ければシネコンが出店する可能性は十二分にあるのではないでしょうか。
2022.8.27追記
開業日が正式にアナウンスされました。10月7日(金曜日)AM9時にグランドオープンとなります。開業が待ち遠しいですね。